東京の多摩地域で注文住宅を検討している方のなかには、「小嶋工務店」の名前を見かけた方もいるはずです。1965年創業で累計4,500棟を超える施工実績を持ち、多摩産材「TOKYO WOOD」を使った木造住宅に定評のある地域密着型工務店です。
口コミでは「木の香りに癒される」「エアコン1台で夏も快適」と高く評価される一方、「打ち合わせが長期化した」「オプションで予算が膨らんだ」という声も見られます。ここでは、坪単価や標準仕様、口コミから見えるメリット・デメリットまで、FP兼宅建士の視点で整理しています。
最悪の噂は本当?小嶋工務店の「やばい」「後悔」をFP兼宅建士が検証

結論から言うと、小嶋工務店が「やばい会社」と断定できるような事実は確認できていません。1965年の創業から60年以上の歴史があり、累計4,500棟超の施工実績と14年連続の黒字経営を続けている会社です。
それでも「やばい」「後悔」というキーワードが検索候補に表示されるのは事実です。その中身を具体的に検証していきます。
ネット上で見られる「やばい」「後悔」といった声とは
口コミを調べると、主に3つの不満が浮かび上がります。
1つ目は、自由設計ゆえの打ち合わせの長期化です。「希望を全部盛り込もうとしたら完成まで1年以上かかった」「打ち合わせの回数が想定より多かった」という声がいくつか見られます。小嶋工務店はフルオーダーの自由設計が基本のため、間取り・素材・設備を1つずつ決めていく過程で時間がかかりやすい構造です。
2つ目は、営業担当者との相性に関する意見。「こちらの意図がなかなか伝わらなかった」「提案内容が期待と違った」といった口コミがあります。ただし「担当者を変更してもらったら快適に進んだ」という声もあり、会社全体の問題というよりは個別の相性に起因しているケースが多い印象です。
3つ目は、施工中の細部に関する指摘です。掲示板では「設備の発注ミスがあった」「見えない箇所の処理に不満があった」という投稿も見られます。ただし同じスレッドで「丁寧な対応で解決した」というフォローもあり、問題があった場合の対応力自体は評価されています。
なぜ「やばい」と感じられるのか?
自由設計の工務店は、施主の希望を細かく反映する分、決めごとが膨大になりやすい特徴があります。間取りの配置、窓のサイズ、床材の種類、収納の設計など、選択肢が多いため打ち合わせが長引くのは構造的な側面です。
規格型住宅のようにパッケージで選ぶスタイルに慣れている方にとっては、この進め方が「大変だった」と感じられることは十分ありえます。自由度の高さと手間は表裏一体のため、事前に覚悟しておくことが大切です。
営業担当者の相性については、注文住宅業界全般に共通する課題です。小嶋工務店に限った話ではなく、どの工務店やハウスメーカーでも一定数は発生する類の口コミと捉えるのが妥当でしょう。
「後悔」を避けるための検証ポイント
後悔リスクを減らすには、次の3点が有効です。
まず、仕様書と契約内容を書面で細かく確認すること。口頭での合意だけでなく、図面や見積書の段階で細部まで詰めておくと認識のずれを防げます。特に標準仕様とオプションの境界線は曖昧になりやすいため、書面での確認が欠かせません。
次に、打ち合わせの記録を残すこと。議事録やメモを共有し、決定事項を双方で確認する習慣をつけると、「言った・言わない」のトラブルを回避できます。スマートフォンで写真を撮る、メールで議事録を共有するなど、手軽な方法で構いません。
最後に、担当者の対応スタイルを初期段階で見極めること。初回面談やモデルハウス見学の時点で、質問への回答の丁寧さや提案力を確認しておくと安心です。合わないと感じたら、早めに担当変更を相談するのも有効な手段です。口コミでも「担当変更をお願いしたらスムーズに対応してもらえた」という声があり、遠慮せずに申し出てよい雰囲気があるようです。
小嶋工務店の良い評判・口コミ

小嶋工務店で実際に家を建てた方々の声を複数の口コミサイトから調査しました。全体として、木材の品質・住宅性能・スタッフの対応力の3点で高い満足度が確認できます。
デザイン性や木の魅力を高く評価する声
最も多い口コミが、TOKYO WOODを使った住宅の木の質感やデザイン性への満足です。「檜の香りが毎日の生活の癒しになっている」「無垢材フローリングの足触りが柔らかく、裸足で歩くのが楽しみ」といった声が目立ちます。
「バスツアーで柱となる多摩の森林や材木市場を見学し、職人の木材管理を見て感激した」という体験談も。完成後の家だけでなく、素材が生まれる過程から関われることが、他社にはない満足感につながっているようです。
多摩産の桧を使った床と階段は柔らかい雰囲気を生み出し、「妻がこだわった洗面コーナーの設計が友達から大好評だった」という声もあります。木材の品質と設計の自由度が重なることで、施主ごとに異なる「自分だけの木の家」が実現できている点が、満足度の高さにつながっています。
無垢材は経年とともに色味が深まり、独特の風合いが増していく素材です。新築時だけでなく、5年後・10年後と住み続けるほどに味わいが出てくる点を評価する口コミもあり、「年月が経つほど家に愛着が湧く」という声は印象的です。
快適性・性能への評価
住み心地に関する口コミも高い水準にあります。特にソーラーサーキット工法による断熱・気密性能への評価が目立つ点が特徴です。
「小屋裏のエアコン1台で家全体が涼しく、2階寝室のエアコンが不要だった」という口コミは、真夏の冷房効率の高さを具体的に示しています。猛暑日でも蒸し暑さを感じず、弱冷房で十分だったという声もあります。
湿度管理についても「梅雨時に室内干しした洗濯物が一晩で乾き、嫌な臭いもしなかった」という声があり、外断熱・二重通気の調湿効果が実感されています。冬場は「室内の温度差が少なく、廊下に出ても寒くない」との声も。暖房を切った翌朝でも室温が極端に下がらないという口コミは、高気密住宅ならではのメリットです。
四季を通じて快適に過ごせる住宅性能は、光熱費の削減にもつながるため、長期的な満足度を高める要素になっています。実際の光熱費について「以前のアパートより月額1万円以上安くなった」という口コミもあり、初期投資を回収できるペースで光熱費メリットを感じている施主がいます。
丁寧な打ち合わせと提案力
「何度も打ち合わせを重ねて、こちらの希望を丁寧に取り入れてくれた」という声は複数の口コミサイトで共通して見られます。設計担当者が施主のライフスタイルを丁寧にヒアリングし、生活動線まで考慮した提案を行っている点が評価のポイントです。
「ドイツ製グランドピアノ用の専用音楽室を設計してもらった」という事例では、防音性能や床の強度まで配慮した提案がなされ、完成後に生徒が集まるようになったという声もあります。こうした特殊な要望にも対応できる柔軟さは、フルオーダーの自由設計ならではの強みです。
水まわりの使い勝手から収納の位置、家事動線の効率化まで、「住む人の生活を想像した提案」がなされている点は、口コミでも繰り返し評価されています。
営業やスタッフの印象が良いという声
「社員の方々が信頼でき、安心して任せられた」「現場の職人さんの仕事が丁寧だった」と、スタッフ全般への信頼感に言及する声も少なくありません。
注文住宅は打ち合わせ開始から引き渡しまで1年前後に及ぶプロジェクトです。その間、営業・設計・現場監督・職人と多くの関係者が関わります。小嶋工務店は地域密着で顔の見える関係を重視しており、「施工中も担当者が頻繁に現場に足を運んでくれた」という安心感につながる口コミがあります。
「理念や教育がきちんとしている会社だと感じた」という口コミも見られ、個人の資質だけでなく組織としての対応品質を評価する声がある点も印象的です。
専門サイトでの高評価
住宅系ポータルサイトや口コミまとめサイトでも、小嶋工務店の評価は高い水準にあります。SUUMOやHOME’Sには70件以上の施工事例が掲載されており、会社選びから建築中、入居後まで各段階でバランスの良い評価を受けています。
業界での受賞歴も豊富です。2020年にグッドデザイン賞とウッドデザイン賞をダブル受賞、2021年には環境省グッドライフアワード環境大臣賞優秀賞を受賞。2023年にはソーシャルプロダクツ・アワード、2025年には東京エコビルダーズアワード3部門受賞と、デザイン・環境配慮の両面で第三者からの評価を積み重ねています。
林野庁長官賞や多摩ブルー・グリーン賞の3年連続受賞など、地域の林業振興への貢献も認められています。こうした外部評価の蓄積は、口コミだけでは見えない会社の実力を示す客観的な指標です。
小嶋工務店の気になる口コミ

良い口コミが多い小嶋工務店ですが、ネット上には一部ネガティブな意見も存在します。ここでは気になる口コミの内容と、その背景を整理します。
自由設計の裏側で”完成まで時間がかかった”という声
口コミの中で比較的多く見られるのが、自由設計ゆえに打ち合わせや家づくり全体の進行が長期化したという意見です。間取り・素材・設備を1つずつ決めていくフルオーダーの特性上、希望が多いほど時間がかかる傾向があります。
「納得いくまで時間をかけてよかった」という声がある一方で、「予定より打ち合わせが多く、完成まで想像以上に時間がかかった」という口コミも。こだわりの強い施主ほどスケジュール管理の負担が大きくなる点は、事前に理解しておきたいポイントです。
これは自由設計の工務店に共通する構造的な特徴でもあります。小嶋工務店に限った話ではなく、フルオーダーを選ぶ以上は一定の覚悟が必要な部分です。
担当者との相性や対応に不満を感じたという事例
「担当者とのコミュニケーションがうまくいかず、こちらの意図が伝わりにくかった」という声も見られます。長期間にわたるプロジェクトでは、営業担当者や設計担当者との相性が満足度を大きく左右します。
期待していた提案や説明が十分に感じられず、不安になったという意見がある一方で、「担当者変更で解消された」という事例もあります。初期段階で対応スタイルを確認し、合わない場合は早めに相談するのがポイントです。
工事中や追加費用に関する不満の声
地盤調査の結果や補強工事の必要性により、契約後に追加費用が発生するケースがあります。「もう少し事前説明がほしかった」「当初の見積りに含まれていない費用が出た」という声が見られました。
ただし、地盤改良や補強工事は家の安全性に直結する内容であり、調査結果によって費用が変動すること自体は業界共通の話です。東京都内は地盤の状態にばらつきがあるため、地盤改良費として50万〜150万円程度を予備費として見込んでおくと、想定外の出費に慌てずに済みます。
追加費用のリスクを減らすには、契約前の段階で「見積りに含まれていない費用の可能性」を担当者に確認しておくことが有効です。地盤調査を契約前に実施できるかどうかも早めに相談しておくとよいでしょう。
アフターメンテナンス・保証に関する意見
一部口コミで「保証対象外の細かい修繕について対応が遅れた」「アフターサービスの内容について説明が不十分だった」という意見も見られました。
一方で「アフターサービスがきちんとしている」という評価も複数あり、体験談には個人差があります。小嶋工務店の定期点検は6か月・1年・2年・5年・10年・以降5年ごとのスケジュールで実施されるため、契約前に保証の範囲と点検内容を書面で確認しておくと安心です。保証対象外の修繕についても、費用の目安を事前に聞いておくと不安を減らせます。
評判の背景と口コミの注意点
ここで挙げた気になる口コミは、ネット上にある多数の口コミのごく一部です。有名な会社ほどネット上では良い口コミも悪い口コミも目立ちやすい傾向があります。実績のある会社ほど利用者が多いぶん、一部の声がピックアップされやすい面もあるでしょう。
ネットの情報をそのまま鵜呑みにせず、自分で実際に問い合わせたり見積もりを取ったりして判断することが大切です。
総合評価

小嶋工務店は1965年創業、60年以上にわたり東京都多摩地域で木造注文住宅を手がけてきた地域密着型の工務店です。累計4,500棟超の施工実績、年間約60棟の安定した施工体制を維持しており、14年連続黒字の経営基盤も信頼材料のひとつです。
総合評価の結論
小嶋工務店は、素材の品質・住宅性能・設計の自由度・地域密着のサポート体制がバランスよく整った工務店です。TOKYO WOODやソーラーサーキット工法といった独自の強みがあり、グッドデザイン賞や環境大臣賞など外部評価も裏付けとなっています。
口コミで見られる不満は、自由設計ゆえの打ち合わせ負担や担当者との相性に集中しており、会社の技術力や施工品質に関する重大な問題は確認されていません。事前の情報収集と予算管理を丁寧に行えば、満足度の高い家づくりが期待できる工務店と評価できます。
資本金9,900万円、売上高24億円規模の経営体力を持ち、建設業許可は特定建設業を取得。一級建築士事務所としての登録もあり、施工と設計の両面で安定した体制を備えています。
口コミの傾向を総合すると、自由設計にこだわりたい施主からの評価が特に高い一方、手軽さやスピードを重視する施主とはやや相性が合わない面があります。「じっくり時間をかけて理想の家を建てたい」という方にとっては、有力な選択肢のひとつです。
小嶋工務店の注文住宅の失敗しない選び方|5つのチェックポイント

小嶋工務店で注文住宅を建てる際に押さえておきたい5つのチェックポイントを整理しました。いずれも同社の特徴を踏まえた実践的な内容です。
1. 担当者・対応力をしっかり確認すること
小嶋工務店はフルオーダーの自由設計が基本のため、担当者との意思疎通が家づくりの成否を分けます。初回面談やモデルハウス見学の際に、担当者の説明力や質問への対応姿勢を見極めましょう。
具体的には、「こちらの要望を正確に理解してくれるか」「代替案や予算配分の提案ができるか」「メリットだけでなくデメリットも正直に伝えてくれるか」といった点をチェックすると判断しやすくなります。契約前に複数の担当者と話す機会を持つことで、相性の見極めがしやすくなります。
2. 自由設計の要望は早めに具体化すること
自由設計のメリットを活かすには、要望を事前に整理しておくことが重要です。間取りの希望、収納の配置、窓の大きさ、床材・壁材の種類、キッチンや浴室のグレードなどをリストアップし、優先順位をつけておくと打ち合わせの効率が上がります。
小嶋工務店の場合、TOKYO WOODを活かした無垢材仕上げや、ソーラーサーキット工法による高断熱仕様が標準で備わっています。そのうえで何をオプションとして追加するかを明確にしておくと、予算管理もしやすくなります。Pinterestや雑誌で気に入った間取りや内装の写真を集めておくのも、担当者とのイメージ共有に役立ちます。
3. アフターフォロー体制を事前にチェックすること
住宅は完成してからが本番です。小嶋工務店の定期点検は6か月・1年・2年・5年・10年のタイミングで実施され、10年以降も5年ごとに点検を受けられます。建物の初期保証は10年間、有償メンテナンスを実施すれば最長30年まで延長が可能です。
シロアリ保証は初期10年、最長20年。JIO「わが家の保険」や住宅保証機構の完成保証にも対応しています。契約前にこれらの保証範囲と対象外の項目を書面で確認し、万が一の修繕費用の目安も把握しておくと安心です。
4. 見積もりや仕様説明は詳細に理解しておくこと
自由設計の住宅では、標準仕様とオプションの線引きが費用管理の要です。小嶋工務店の場合、TOKYO WOOD材や樹脂サッシ、カネライトフォーム断熱材などは標準仕様に含まれていますが、制震ダンパー「Kダンパー」や特殊な床材などはオプションとなるケースがあります。
見積書の内訳を1つずつ確認し、「どこまでが標準でどこからがオプションか」を明確に把握することが重要です。疑問点はその場で質問し、納得したうえで次のステップに進みましょう。見積書は少なくとも2回は見直し、家族全員で内容を共有しておくのが理想的です。不明点を書き出してまとめて質問するスタイルにすると、打ち合わせの効率も上がります。
5. モデルハウスで実際の住み心地を体感すること
小嶋工務店は小金井・府中・三鷹・立川に計5か所のモデルハウスを展開しており、一部では宿泊体験も可能です。写真や図面だけでは分からない木材の香り、足触り、室温の快適さなどを体感できる貴重な機会です。
実際にモデルハウスで「ソーラーサーキット工法の温熱環境の良さを実感した」という口コミもあります。宿泊体験では夜間や朝方の室温変化も確認できるため、断熱性能を肌で理解したうえで契約に進めます。可能であれば夏と冬の両方で見学し、季節ごとの快適さを比較するのがおすすめです。
小嶋工務店の坪単価と価格帯をFP兼宅建士が解説

注文住宅の予算計画では、坪単価と総額の両方を把握しておくことが欠かせません。小嶋工務店の価格帯について、FP兼宅建士の視点で解説します。
小嶋工務店の坪単価の目安
小嶋工務店の坪単価は、フルオーダー注文住宅の場合おおむね65万円〜100万円程度が目安です。TOKYO WOOD材の使用量や仕上げの仕様、設備のグレードによって幅があります。
住宅ポータルサイトHOME’Sでは、小金井展示場の参考坪単価が90万〜110万円と記載されています。こちらは標準仕様に加えて展示場仕様のオプションが含まれた参考値のため、実際の契約ではもう少し低い価格帯に収まるケースが多いと考えられます。
企画型住宅「フォレストファミリー」を選んだ場合は坪単価60万円前後からスタートできるため、予算に応じた選択肢があります。フルオーダーの自由設計にこだわらなければ、より手頃な価格で小嶋工務店の住宅性能を手に入れることが可能です。
実際の価格帯
延床面積別の本体価格の目安は以下のとおりです。
| 延床面積 | 本体価格の目安 | 総予算の目安 |
|---|---|---|
| 30坪前後 | 2,100万〜3,000万円 | 2,500万〜3,600万円 |
| 35坪前後 | 2,400万〜3,500万円 | 2,900万〜4,200万円 |
| 40坪前後 | 2,800万〜4,000万円 | 3,400万〜4,800万円 |
| 50坪前後 | 3,500万〜5,000万円 | 4,200万〜6,000万円 |
「総予算の目安」には外構工事、地盤改良、照明・カーテン、税金、各種申請費用を含んでいます。目安として本体価格の1.2〜1.3倍程度を見込んでおくと安心です。
たとえば35坪のフルオーダー住宅を建てる場合、本体価格2,800万円+外構工事200万円+地盤改良100万円+照明・カーテン100万円+各種申請50万円+消費税で、総額3,500万円前後になるイメージです。土地代は含まないため、土地から探す場合は別途予算を確保する必要があります。
コストを抑えるポイント
小嶋工務店の注文住宅で費用を抑えるには、いくつかの方法があります。
まず、標準仕様を最大限活用すること。TOKYO WOOD材や樹脂サッシ、カネライトフォーム断熱材などは標準仕様に含まれており、そのままでも十分な品質があります。追加のオプションを最小限にすると、坪単価を下限に近づけられます。
次に、要望に優先順位をつけること。「絶対に譲れない部分」と「妥協できる部分」を明確にしておくと、予算配分の精度が上がります。吹き抜けや大開口窓など構造に影響する要望はコストが大きくなりやすいため、費用対効果を担当者と相談しながら進めるのが得策です。
打ち合わせ回数が多くなると設計変更も増え、結果的にコストアップにつながることがあります。事前に要望を整理しておくことは、費用面でも時間面でもメリットが大きい対策です。
地盤調査の結果による追加費用も見落としがちなポイントです。多摩地域は丘陵地と低地が混在しているため、土地によっては地盤改良が必要になります。事前に地盤調査を実施し、改良費用の可能性を把握しておくと予算超過を防げます。
他社と比較して価格は高い?安い?
東京都内で注文住宅を建てる場合の坪単価は、大手ハウスメーカーで90万〜130万円、ローコスト系で40万〜60万円が一般的な相場です。小嶋工務店のフルオーダーは65万〜100万円のため、大手よりは割安、ローコスト系よりは高い中間帯に位置します。
ただし、小嶋工務店は多摩産の無垢材を標準使用し、ソーラーサーキット工法による高断熱・高気密仕様を備えています。大手ハウスメーカーで同等の素材と性能を求めるとさらに高額になるケースが多いため、素材と性能を重視する施主にとってはコストパフォーマンスが良い選択肢です。
大手は広告費やモデルハウスの維持費が坪単価に含まれる傾向があるのに対し、地域密着型の小嶋工務店はその分のコストが抑えられています。「同じ予算なら素材や性能に回せる割合が大きい」という構造です。
以下は大手ハウスメーカーとの坪単価の比較表です。
| カテゴリ | 坪単価の目安 |
|---|---|
| 小嶋工務店(フルオーダー) | 65万〜100万円 |
| 小嶋工務店(フォレストファミリー) | 60万円前後 |
| 大手ハウスメーカー(木造) | 80万〜120万円 |
| 大手ハウスメーカー(鉄骨) | 90万〜130万円 |
| ローコスト系ビルダー | 40万〜60万円 |
同じ坪単価帯でも、小嶋工務店は多摩産無垢材と高気密・高断熱がセットで含まれている点が差別化ポイントです。大手で同等仕様にすると、坪単価が10万〜20万円程度上がるケースが一般的です。
小嶋工務店のラインナップを比較|主力商品シリーズ

小嶋工務店には大手ハウスメーカーのような多彩な商品シリーズは用意されていません。その代わり、完全自由設計のフルオーダー注文住宅を主力としつつ、予算を抑えたい施主向けに企画型住宅「フォレストファミリー」も展開しています。
フルオーダー注文住宅
小嶋工務店のメイン商品です。間取り・素材・設備を1つずつ施主と一緒に決めていくスタイルで、TOKYO WOOD材の使用とソーラーサーキット工法による高性能住宅が標準仕様に含まれています。
坪単価は65万〜100万円程度。吹き抜けのあるリビングや専用の音楽室、二世帯住宅など、施主のライフスタイルに応じた多様な設計が可能です。「唯一無二の家を建てたい」という方に適しています。
設計・仕様決定に3〜6か月、施工に6〜9か月程度かかるため、トータルで1年前後のスケジュールを見込んでおく必要があります。時間はかかりますが、そのぶん「自分だけの家」を形にできる点が最大の価値です。
SUUMOに掲載されている施工事例を見ると、参考本体価格は3,000万〜3,500万円のレンジが多く掲載されています。自然素材の内装と高断熱仕様を両立させた事例が中心で、30坪前後から50坪超まで幅広い事例が確認できます。
フォレストファミリー
フォレストファミリーは、プロの設計士が考え抜いた間取りプランの中から選ぶセミオーダー型の企画住宅です。フルオーダーに比べると設計の自由度はやや下がりますが、使いやすい動線や収納が最初から組み込まれているため、打ち合わせの負担を軽減できます。
企画型といっても、ソーラーサーキット工法による外断熱・二重通気は搭載されており、標準仕様で耐震等級3を確保。性能面ではフルオーダーと同等の安心感があります。坪単価は60万円前後からで、「高性能な木の家に住みたいが、打ち合わせの負担は減らしたい」という施主に向いた商品です。
「自由設計のフルオーダーか、手軽さ重視のフォレストファミリーか」は、予算と打ち合わせに割ける時間のバランスで決めるのが現実的です。どちらを選んでもTOKYO WOOD材とソーラーサーキットの基本性能は変わりません。まずはモデルハウスで両方の施工事例を見比べてから判断するのがおすすめです。
TOKYO WOODと標準仕様の特徴
小嶋工務店の住宅の核となる「TOKYO WOOD」と、標準仕様に含まれる住宅性能について整理します。記事タイトルにもある「標準仕様」がどの程度の水準なのかを知っておくと、他社との比較がしやすくなります。
TOKYO WOODとは
TOKYO WOODは、東京・多摩の森林で60年以上の歳月をかけて育てられた桧や杉から、厳しい品質基準をクリアした木材だけに認められるブランド材です。小嶋工務店は多摩産材使用量でNo.1の評価を受けており、全棟でこのTOKYO WOOD材を構造材に使用しています。
天然乾燥で仕上げた木材は強度と耐久性に優れ、機械乾燥と比べて木材本来の油分が保たれるため、経年変化による色合いの深まりも楽しめます。2012年には一般社団法人TOKYO WOOD普及協会を設立し、地域の林業復活と循環型林業の推進にも取り組んでいます。
2014年にはテレビ番組「ガイアの夜明け」でTOKYO WOODの取り組みが取り上げられ、地産地消の家づくりとして全国的にも注目されました。累計800棟近くがTOKYO WOOD仕様で建てられており、実績面でも信頼できる素材です。
ソーラーサーキット工法の仕組み
ソーラーサーキット工法は、化学メーカーのカネカが開発した「外断熱」と「二重通気」を組み合わせた独自の工法です。基礎部分に開閉式のダンパーを設置し、壁の内部に通気層を設けることで、季節に応じた温湿度の自動調整を可能にしています。
冬はダンパーを閉じて外断熱の保温効果を高め、夏はダンパーを開いて壁内の熱気を逃がす仕組みです。エアコンの稼働時間を減らしながら室内を快適に保てるため、光熱費の削減にもつながります。
小嶋工務店は1992年からこの工法を導入しており、30年以上の施工実績があります。壁内結露を防ぐ効果もあるため、構造体の木材を長持ちさせるメリットも見逃せません。
木造住宅の天敵である湿気対策としても有効な工法です。一般的な内断熱工法では壁内に結露が発生しやすく、カビやシロアリの原因になることがありますが、ソーラーサーキット工法は外断熱で壁内結露を構造的に防いでいます。この長期の施工実績は、工法への理解と技術の蓄積を示す重要な指標です。
標準仕様の住宅性能
小嶋工務店の標準仕様に含まれる主な住宅性能は以下のとおりです。
| 項目 | 仕様・数値 |
|---|---|
| 断熱等級 | HEAT20 G1相当 |
| UA値 | 0.56 W/m²・K |
| C値 | 実測平均0.54 cm²/m² |
| 断熱材 | カネライトフォーム |
| 窓 | 樹脂サッシ+Low-E複層ガラス+アルゴンガス |
| 耐震等級 | 等級3(全棟取得) |
| 長期優良住宅 | 全棟認定 |
| 制震装置 | Kダンパー(オプション) |
| BELS評価 | 最高ランク5つ星取得 |
UA値0.56はHEAT20のG1グレードに相当し、東京6地域のZEH基準0.6を下回る水準です。C値の実測平均0.54は高気密住宅の目安とされる1.0を大きく上回っており、気密測定会を全棟で実施している点も信頼できる要素です。最低合格基準は0.9に設定されているため、基準を大幅にクリアした高い気密性を確保しています。
全棟で耐震等級3を取得しているため、消防署や警察署と同等の耐震性を備えています。オプションの制震ダンパー「Kダンパー」を追加すると、繰り返しの揺れに対する耐久性がさらに向上します。長期優良住宅の認定も全棟で取得しており、税制優遇や住宅ローン金利の優遇を受けられる点も実務上のメリットです。
窓の仕様も高性能です。樹脂サッシにLow-E複層ガラスを組み合わせ、ガラス間にアルゴンガスを封入することで断熱性を高めています。アルミサッシと比較すると熱の伝わりにくさは約3倍。冬場の窓際の冷気や結露を大幅に抑制できるため、室内全体の温度ムラが少なくなります。
小嶋工務店の対応エリア・展開スタイル

施工エリアと展示場の情報を確認しておくと、検討の初期段階で判断がしやすくなります。
小嶋工務店の基本的な対応エリア
小嶋工務店は東京都を中心に、計33市区町村で施工に対応しています。具体的なエリアは以下のとおりです。
- 東京都多摩地域:八王子市、立川市、町田市、府中市、調布市、小金井市、小平市、三鷹市、国立市、国分寺市など
- 東京23区:世田谷区、渋谷区、杉並区、練馬区など一部対応
- 神奈川県北部:川崎市、相模原市など
- 埼玉県南部:所沢市、狭山市など
地域密着型のため施工範囲は限られますが、エリア内では担当者や職人が頻繁に現場に足を運べる距離感を保っています。これが丁寧な施工管理と迅速なアフターフォローの基盤です。本社のある小金井市を中心に、車で1時間圏内のエリアが目安となります。23区での施工は事前確認が必要なため、土地が決まったら早めに相談するのがおすすめです。
展示場と宿泊体験
小嶋工務店は小金井・府中・三鷹・立川の計5か所にモデルハウスを展開しています。いずれもTOKYO WOOD材を使った実際の住宅で、木の香りや肌触り、室温の快適さを体感できます。
特に小金井展示場では宿泊体験が可能で、夜間や朝方の室温変化を実際に確認できます。カタログや図面だけでは分からない「住んだときの感覚」を事前に確認できる貴重な機会のため、契約前の判断材料として活用する価値は高いです。
完成見学会も定期的に開催されており、公式サイトから予約できます。実際に施主が建てた住宅を見学できるため、モデルハウスでは分からない「リアルな生活空間」の参考になります。見学会では担当者に直接質問できる機会もあるため、積極的に活用するのがおすすめです。
小嶋工務店のメリットとデメリット

ここまでの情報を踏まえ、小嶋工務店のメリットとデメリットを整理します。
メリット(5つ)
1. フルオーダーの自由設計で理想の家が形になる
間取り、収納、窓の配置、吹き抜け、床材・壁材の選択など、施主のライフスタイルに合わせたカスタマイズが可能です。将来の生活変化を見据えた設計や、二世帯住宅への対応も柔軟にできる点は、規格型住宅にはない強みです。
口コミでは「家族の生活動線を考えた間取りが作れた」「理想通りの木の家が完成した」という声が多く見られます。子どもの成長に合わせた部屋の仕切りや、在宅ワーク用の書斎スペースなど、時代に合わせた設計提案が受けられるのもメリットです。将来的にバリアフリー化や二世帯化を見据えた設計も相談できるため、長い目で見た資産価値を保ちやすい家づくりが実現します。
2. TOKYO WOOD材による高品質な木造住宅
多摩産の桧や杉を60年以上かけて育てた天然乾燥材を全棟で使用。無垢材は調湿性や断熱性に優れ、化学物質を最小限に抑えた建材選定によりアレルギー体質の家族でも住みやすい環境を実現できます。
「地産地消の家づくり」というコンセプトも特徴的です。素材の産地から製材所、施工現場まで一貫したトレーサビリティがあるため、使われている木材の素性を把握できる安心感があります。輸入材に頼らず地元の資源を活用する姿勢は環境配慮の面でも評価されており、環境省からの受賞にもつながっています。
3. UA値0.56・C値0.54の高断熱・高気密性能
ソーラーサーキット工法による外断熱・二重通気構造で、ZEH基準を上回る断熱性能を標準仕様で備えています。口コミでも「エアコン1台で家全体が快適」という声が多く、光熱費の削減効果も期待できます。
全棟で気密測定を実施し、C値0.9以下を合格基準としている点も見逃せません。「数値で性能を証明する」という姿勢は、施主にとって安心材料になります。気密測定を全棟で行う工務店は業界全体でも少数派であり、自社の施工品質に対する自信の表れと捉えることができます。
4. 地域密着型の手厚い施工管理とアフターフォロー
対応エリア内では職人や担当者が現場に頻繁に足を運べるため、仕上がりの精度が高くなりやすい点がメリットです。定期点検は10年間で5回、その後も5年ごとに継続でき、最長30年の保証延長にも対応しています。
大手ハウスメーカーでは下請け業者に施工を任せるケースがありますが、小嶋工務店は地元の協力業者と長期的な関係を築いており、施工品質の安定性が期待できます。何か問題があった際の対応スピードも、距離が近いからこそ迅速に動ける点が地域密着型の利点です。
5. 受賞歴が示すデザインと環境配慮の実力
グッドデザイン賞、ウッドデザイン賞、環境省グッドライフアワード環境大臣賞優秀賞など、デザインと環境配慮の両面で外部評価を受けています。モデルハウスの宿泊体験で実際の住み心地を確認できる点も、契約前の安心材料になります。
こうした受賞歴は会社の自己評価ではなく、第三者の専門家による審査の結果です。技術力やデザイン力の客観的な裏付けとして参考になります。2014年にはテレビ番組「ガイアの夜明け」でTOKYO WOODの取り組みが全国放映されるなど、メディアでの注目度も高い工務店です。
デメリット(5つ)
1. 自由設計ゆえに打ち合わせや工程が長期化する
フルオーダーの特性上、設計・仕様決定に3〜6か月、施工に6〜9か月程度かかるのが一般的です。規格型住宅と比べると完成までの期間が長く、打ち合わせの回数も多くなるため、スケジュールに余裕を持てる方向きです。
打ち合わせ回数の負担が気になる方は、企画型の「フォレストファミリー」を選ぶことで工期を短縮できます。
2. 担当者との相性で満足度に差が出る
自由設計では担当者の提案力やコミュニケーション力が仕上がりに直結します。担当者との相性が合わないと希望どおりの家づくりが進めにくくなるため、初期段階で見極めることが重要です。合わない場合は遠慮なく担当変更を申し出ましょう。
3. オプションや仕様によって費用が膨らむ
標準仕様でも十分な品質がありますが、こだわりの床材や設備、制震ダンパーなどを追加すると費用が上乗せされます。「気がついたら予算を大幅に超えていた」という事態を避けるため、優先順位と予算上限を事前に決めておく必要があります。
4. 施工エリア外では対応できない
対応エリアは東京都を中心とした首都圏の一部に限られます。千葉県や東京都の島しょ部、神奈川県南部などでは施工を依頼できません。対応の33市区町村以外では、類似のコンセプトを持つ他の工務店を検討する必要があります。土地の候補が決まったら、まずエリア内かどうかを確認しましょう。
5. 契約内容・仕様の確認不足で認識のずれが生じる
自由設計はオプション項目が多いため、どこまでが標準仕様でどこからがオプションかを正確に把握していないと、完成後に「思っていたのと違う」という事態が起こりえます。仕様書と見積書を1行ずつ確認する手間は惜しまないことが大切です。特に床材や壁材の種類、キッチン・浴室の設備グレードなどは、標準とオプションの差が金額に直結する部分なので入念なチェックが必要です。
小嶋工務店の注文住宅がおすすめの人・おすすめしない人

おすすめの人・向いている人
1. 自由設計で自分らしい家を建てたい人
間取りや素材を1つずつ選び、家族のライフスタイルに合った住宅を一から作りたい方には最適です。将来の生活変化にも対応しやすい設計が可能な点は、フルオーダーならではの強みです。「パッケージの中から選ぶのではなく、ゼロから自分の家を考えたい」という方に向いています。打ち合わせの過程自体を楽しめる方であれば、小嶋工務店の家づくりは満足度が高くなりやすいです。
2. 木材や自然素材にこだわりたい人
TOKYO WOOD材の桧や杉を使った無垢材の住宅は、見た目の温かみだけでなく調湿性や健康面でもメリットがあります。「木の香りに包まれた生活を送りたい」「化学物質をなるべく使わない家がいい」という方に適した選択肢です。小さな子どもやアレルギー体質の家族がいる場合は、自然素材の住環境が特に大きなメリットになります。
3. 高断熱・高気密住宅で光熱費を抑えたい人
UA値0.56、C値0.54という標準仕様の性能は、冷暖房効率を高め光熱費の削減に寄与します。特に真夏や真冬の快適性を重視する方には、ソーラーサーキット工法の恩恵を実感できます。将来的なエネルギーコストの上昇を考えると、高性能住宅は長期的な資産価値にもつながります。東京6地域のZEH基準UA値0.6を標準仕様でクリアしているため、ZEH申請を視野に入れることも可能です。
4. 地域密着型の手厚いサポートを重視する人
大手ハウスメーカーのように全国展開ではなく、対応エリア内できめ細かいサポートを受けたい方に向いています。施工中の現場管理の密度や、アフターフォローの迅速さは地域密着型の強みです。「建てた後のことまで長く付き合える工務店」を探している方にとっては理想的な選択です。
5. モデルハウスや宿泊体験で納得してから契約したい人
小金井展示場での宿泊体験は、実際の住み心地を事前に確認できる数少ない機会です。「カタログだけでは判断できない」「実際に一晩過ごして断熱性能を確かめたい」という慎重な方にとって、大きな判断材料になります。
おすすめしない人・向いていない人
1. 打ち合わせや計画に時間をかけられない人
フルオーダーの自由設計は、設計・仕様決定だけで3〜6か月程度を要します。仕事や家庭の事情で頻繁な打ち合わせが難しい方には負担が大きくなる可能性があります。打ち合わせは平日夜や土日にも対応してもらえますが、それでも月2〜3回のペースが続く期間が出てきます。その場合は企画型の「フォレストファミリー」を選ぶか、別の工務店の規格型住宅を検討するのも一つの手段です。
2. 予算を最優先で最低限の仕様に抑えたい人
TOKYO WOOD材やソーラーサーキット工法といった品質へのこだわりが坪単価に反映されているため、坪単価40万〜50万円台のローコスト住宅と同じ価格帯にはなりません。予算が限られている場合は、フォレストファミリーの検討に加え、他社との比較見積もりも取っておくのがおすすめです。
3. 施工エリア外に建築を希望する人
対応エリアは東京都を中心とした首都圏の一部です。千葉県、茨城県、神奈川県南部など対応外の地域で建築を希望する場合は選択できません。まずは公式サイトや電話でのエリア確認が最優先です。
4. 規格型住宅で手間なく建てたい人
小嶋工務店の主力はフルオーダーの自由設計です。「パッケージの中から選ぶだけで完結したい」「間取りや素材の細かい打ち合わせは省きたい」という方には、大手ハウスメーカーの規格型住宅のほうが合っている可能性があります。
5. 契約前の細かい確認が苦手な人
オプション項目が多い自由設計では、仕様書と見積書の確認が不可欠です。この作業を省略すると「思っていたのと違った」という結果になりかねません。細かい確認作業に抵抗がある方は、フォレストファミリーのように選択肢が絞られた商品を検討するのも一案です。
小嶋工務店に関するよくある質問にFP兼宅建士が回答

Q1. 小嶋工務店の注文住宅はどんな特徴がありますか?
A. 主な特徴は4つあります。フルオーダーの自由設計に対応していること、多摩産材「TOKYO WOOD」を全棟の構造材に使用していること、ソーラーサーキット工法による高断熱・高気密の住宅性能を標準で備えていること、そして地域密着型の手厚い施工管理とアフターフォローが受けられることです。全棟で耐震等級3と長期優良住宅認定を取得しており、BELS最高ランクの5つ星も取得しています。
Q2. 坪単価や総額の目安はどのくらいですか?
A. フルオーダー注文住宅の坪単価は65万〜100万円程度、企画型の「フォレストファミリー」は60万円前後が目安です。30坪で2,100万〜3,000万円、40坪で2,800万〜4,000万円が本体価格の目安になります。外構工事や地盤改良、各種申請費用は別途かかるため、総予算は本体価格の1.2〜1.3倍程度を見込んでおくと安心です。
Q3. 小嶋工務店はどのエリアで建てられますか?
A. 東京都多摩地域を中心に、東京23区の一部、神奈川県北部、埼玉県南部をカバーしています。具体的には33市区町村が対応エリアです。23区での施工は事前確認が必要なため、土地が決まったら早めに問い合わせるのがおすすめです。
Q4. 契約後に追加費用が発生することはありますか?
A. 自由設計でのオプション追加や、地盤調査の結果による改良工事が必要になった場合に追加費用が生じることがあります。地盤改良費は50万〜150万円程度が目安です。契約前に標準仕様とオプションの線引きを明確にし、地盤調査も早めに実施しておくと予算超過を防ぎやすくなります。
Q5. 打ち合わせや施工期間はどのくらいですか?
A. フルオーダーの場合、設計・仕様決定に3〜6か月、施工に6〜9か月程度が一般的です。トータルで1年前後のスケジュールを見込むと安心です。企画型の「フォレストファミリー」を選べば、設計決定の期間を短縮できます。要望を事前にリストアップしておくと、打ち合わせの効率が上がり工期の短縮にもつながります。
Q6. 保証制度やアフターサービスの内容は?
A. 建物の初期保証は10年間で、定期点検を受け有償メンテナンスを実施すれば最長30年まで延長できます。定期点検は6か月・1年・2年・5年・10年・以降5年ごとのスケジュールです。シロアリ保証は初期10年、最長20年。JIO「わが家の保険」や住宅保証機構の完成保証にも対応しているため、万が一施工中に会社に問題が生じた場合でも保全措置が取られます。
Q7. TOKYO WOODとはどんな木材ですか?
A. 東京・多摩の森林で60年以上かけて育てられた桧や杉のうち、厳しい品質基準をクリアした木材だけに認められるブランド材です。天然乾燥で仕上げた木材は強度と耐久性に優れ、化学薬品を使わない防蟻処理と組み合わせることで健康面の安全性も確保しています。小嶋工務店は全棟でこの木材を構造材に使用しており、累計800棟近くがTOKYO WOOD仕様で建てられた実績があります。
Q8. 小嶋工務店の会社概要を教えてください
A. 1965年7月に東京都府中市で創業し、現在の本社は東京都小金井市前原町にあります。代表取締役は小嶋智明氏で、従業員数は50名、資本金は9,900万円です。売上高は24億円規模で、年間約60棟の注文住宅を施工しています。建設業許可は特定建設業の東京都知事許可を取得しており、一級建築士事務所としても登録されています。14年連続黒字経営を続けており、経営の安定性という面でも信頼できる工務店です。
まとめ
小嶋工務店は、東京都多摩地域を中心に60年以上の歴史を持つ地域密着型の工務店です。TOKYO WOODを使った木造住宅、ソーラーサーキット工法による高断熱・高気密性能、フルオーダーの自由設計が主な特徴で、累計4,500棟超の実績があります。
坪単価はフルオーダーで65万〜100万円程度、企画型のフォレストファミリーで60万円前後。標準仕様でUA値0.56、C値0.54、耐震等級3を備えており、大手ハウスメーカーで同等の素材と性能を求める場合と比較するとコストパフォーマンスは良好です。
検討を進める場合は、まず以下の3ステップで動くのが効率的です。
- 公式サイトからカタログを請求し、標準仕様とオプションの内容を把握する
- 最寄りのモデルハウスを見学し、木材の質感や室温の快適さを体感する
- 可能であれば宿泊体験を利用し、夜間や朝方の室温変化を確認する
多摩地域で自然素材の家づくりを検討しているなら、一度足を運んでみる価値のある工務店です。モデルハウスの見学は公式サイトから予約でき、宿泊体験は早めの申し込みが確実です。実際の木の香りと温熱環境を体感することで、カタログでは分からない判断材料が得られます。

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